「一生懸命なのに上達しない」その背景にあるもの
一生懸命、技術練習をしているのに、なかなか身につかない選手。言葉で説明しても、ピンときていないように見える選手。動画を見せて研究する時間を取っているのに、思うように上達しない選手。
指導の現場には、本当にさまざまな選手がいます。
こちらは丁寧に伝えているつもりなのに、「どうして伝わらないんだろう」「何が違うんだろう」
そんなモヤモヤを感じたことがある指導者の方も多いのではないでしょうか。
原因は努力不足ではなく「感覚のタイプ」の違い
実はそれ、選手の努力不足でも、指導者の説明不足でもないことがあります。
ポイントは、人それぞれ“得意な受け取り方”が違うということです。
人には、情報を理解しやすい感覚のタイプがあります。大きく分けると、次の三つです。
• 体感覚タイプ 実際に体を動かしたり、感覚でつかむことで理解しやすい選手
• 聴覚タイプ 言葉での説明や声かけを通して理解が深まる選手
• 視覚タイプ 見本、動画、図など「見る情報」で理解しやすい選手
伝え方を変える前に、選手の「入り口」を知る
この三つは、どれが良い・悪いではなく、得意分野の違いです。
体感覚が得意な選手に、言葉だけで伝え続けても、なかなか腑に落ちないことがあります。逆に、聴覚タイプの選手は、動きを見せるだけでは理解が浅くなることもあります。視覚タイプの選手には、「見える化」が何よりの近道になる場合もあります。
「伝えているのに伝わらない」と感じたとき、一度、“伝え方”ではなく、“受け取り方”の違いに目を向けてみてください。
指導の悩みは、選手を深く知るためのチャンス
選手に合った入り口を見つけることで、同じ内容でも、驚くほどスッと届くことがあります。
指導がうまくいかないと感じる場面こそ、選手を深く知るチャンスなのかもしれません。
あなたのチームには、どんな「得意な受け取り方」を持つ選手がいるでしょうか。

